ギリギリ出社は転職理由になる?改善できない人の働き方の選択肢

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「毎朝ギリギリに出社してしまう…」

──そんな習慣が続くと、遅刻はしていなくても「不真面目」「やる気がない」と見られることがあります。

実際に、ギリギリ出社は上司や同僚の信頼を損ない、人事評価や出世にも悪影響を与えかねません。さらに、「働き方が合わない」という理由で転職を考えるきっかけになるケースも少なくないのです。

とはいえ、朝が苦手・通勤が長いなど、改善が難しい事情を抱えている人も多いでしょう。

そこで本記事では、

  • ギリギリ出社が評価やキャリアに与える影響

  • 習慣を改善する具体的な方法

  • どうしても直らないときの働き方の選択肢

を解説します。

「このまま続けるべきか」「環境を変えるべきか」を判断するヒントにしてください。

ギリギリ出社はどう見られているのか

始業時間のギリギリに出社することで、周りからどう見られるかを解説していきます。

上司・同僚の本音

ギリギリに出社すると「不真面目」「やる気がない」と見られやすいのが現実です。遅刻していないのに、印象だけで損をしてしまうこともあります。

真面目に仕事をしていても、やる気のないヤツだ。。と思われると勿体ないですよね。

評価や出世に与える影響

始業直前に到着する社員は「余裕がない」「任せにくい」と判断されやすく、評価や昇進でマイナスになる可能性があります。小さな習慣でも、長期的にはキャリアに響くのです。

始業前とは言え、余裕を持った行動が信頼につながります。万が一にも通勤時にトラブルがあり、遅刻してしまうと信頼を失うキッカケになるリスクがあります。

ギリギリ出社を続けるリスク

ギリギリ出社がどう見られるかを考えた上でのリスクについて解説していきます。

信頼低下や評価ダウン

「またギリギリに来ているな」と思われるだけで信頼は薄れていきます。結果的に任される仕事の幅が狭まり、評価ダウンにつながります。

仕事じゃないところで評価をされるのは理不尽ですが、相対的な他人からの評価では小さなことの積み重ねが大きく影響していきます。

仕事のパフォーマンス低下

出社してすぐに業務に取りかかると、気持ちの切り替えができず、ミスやパフォーマンス低下を招きやすくなります。

余裕を持って始業時間には仕事を始められるように業務の準備をすることがパフォーマンス向上にも繋がります。

転職活動に影響する可能性

面接で「普段の勤務態度」を聞かれたとき、ギリギリ出社が習慣化していると答えに困ります。採用担当者は規律性や自己管理力を重視するため、転職活動にも影響するリスクがあります。

転職時の面接で時間ギリギリだと良い印象は与えません。日頃から余裕を持つ習慣を身に付けておくといいでしょう。

ギリギリ出社を改善するための方法

ギリギリ出社を続けることは避けたいと思ってもどうすれば良いのかわからない。。と言う問題に対しての改善案を提案します!

生活リズムを整える

  • 就寝・起床時間を一定にする

  • 前日に持ち物や服を準備しておく

    小さな習慣の積み重ねが、日常を少しずつ変化させていきます。出来るところから生活リズムを整えていくことで、時間の余裕が生まれてきますよ。

通勤時間を短縮する工夫

  • 混雑を避けて早めの電車に乗る

  • 自転車や徒歩など別の通勤手段を検討する
    移動のストレスを減らせば「あと5分…」がなくなります。

フレックスやリモート制度の活用

勤務制度に柔軟性がある会社なら、相談してみましょう。フレックスタイムやリモートワークを取り入れれば、「ギリギリ出社問題」そのものが解消する場合もあります。

出社時間を規定の労働時間よりも早く出てくるよう強要するのはコンプライアンス違反

  • 『なんでもっと早く出社しないんだ?』
  • 『もっと余裕をもって出社しなさい』

遅刻してならば注意されるのは理解できるが、遅刻しているわけじゃないのに出社時間について何故文句を言われるのは納得できないと言う方は多いと思います。実際に私もそう思いますし、私の職場にも同じ考えをしている人がいます。

事実、上司が規定の就業時間よりも早く会社に来るよう強要するのは立派なコンプライアンス違反です。

あくまで強要した場合はコンプライアンス違反ですが、注意程度ならコンプライアンス違反になることはありませんので勘違いしないようお願いします。

あまり知られていませんが時間外労働は、残業だけでなく早朝出社も含まれるのです。

時間に余裕をもって30分早く出社する人もいれば、逆に朝はギリギリに出社する人もいます。

どちらも就業時間に仕事をスタートできれば会社から罰せられることは有りませんが何故注意する人がいるのでしょうか?

出社時間について一緒に考えてみましょう。

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この記事では遅刻をしても良いと言っているわけでは有りません。遅刻がいけない理由はこちらの記事にまとめてあります。

遅刻は何故いけないのでしょうか?他人の時間を奪うからです。

コンプライアンスについては↓の記事も参考にしてみて下さい。

働き方改革によりコンプライアンスが厳しくなることはメリットなのか?

 

何故ギリギリ出社がいけないのか?

ギリギリに出社することに何も悪いことはありません。

ギリギリに出社しても、余裕をもって出社しても始業時間は同じです。

始業時間が同じなのですからいつ出社してもいいのです。

むしろ就業時間前に仕事をスタートすることのほうが、時間外労働をしているという点から見てコンプライアンス違反になります。

しかし日本企業は、サービス残業を取り締まる法律はあっても実態はかなりのサービス残業をしている人がいます。

15分や30分くらいと思ってサービス残業を行い、告発する人は少ないです。

そういった現状から、朝はギリギリに来て定時になったらピタっと帰る人に対して快く思わない人のほうが多いのです。

仕事にやる気が無い=朝ギリギリに出勤してくる

仕事にやる気が無い=定時にピッタリ帰宅する

そんな風潮が世の中にはあるのです。

あなたも時間内に仕事を終わらせるのがプロなのに、時間通りに仕事をこなす人よりも長時間会社にいる人が評価されがちだと感じませんか?

なぜそのなぜそのような風潮があるのか考えてみましょう。

 

【ギリギリ賛成意見】時間内に集中して仕事をすれば問題なし

  • 『就業時間が決まっているのだから、始業時間から仕事を初めて、終業時間になったら帰るのがどこが悪いのか?』
  • 『時間に遅れていないのだから、ギリギリでも文句を言われる筋合いは無い』

このような意見をよく耳にしますが、このような意見を持つ人が増えたほうが日本の企業は働きやすくなると思います。

合理的に考えれば、給料を貰う為に会社に来ているのだから、給料をもらえない時間に会社にいる必要は無いのです。

短時間の労働で最大限の成果を生み出す働き方に今後シフトしていかなければなりません。

短時間労働=ギリギリ出社というのはちょっと極端な考え方ですが、規定の時間内にしっかり働いて成果を出すと言う考え方には私も賛同します。

しかし障害となってくるのが、反対意見を持ったベテラン社員たちです。

 

【ギリギリ反対意見】ギリギリ出社は仕事が出来ない?レッテルを貼られる

  • 『社会人なんだから余裕をもった行動をすべき。』
  • 『自分の権利ばかりを主張するが、就業時間内は本当に常に100%の仕事していないのでは?』
  • 『ギリギリに来て始業時間から100%の仕事は出来ない。』

こんな意見も多く耳にします。

今現在の日本の会社で周りの人とうまくやっていくには、ギリギリ出社組は働きにくいことが多いのが事実です。

私の経験上半数以上の方はギリギリ出社に対して批判的です。

何故批判的な意見を持った方が多いのでしょうか?

答えは、ベテラン社員であればあるほどサービス残業を若いうちからずっと行っており、それが【当たり前】になっているからです。

若手社員が【当たり前】の行動をしていなければ、不真面目で常識の無い社員だと思われるのです。

この【当たり前】を打破しようとすることは、正しいことなのですが、ベテラン社員が今までの【当たり前】を若手に批判されても受け入れられる人は少ないのが現実です。

 

【結論】規定の就業時間に間に合えば問題無い

法律上では、就業時間内に業務命令を会社が行うことは出来るが、業務時間外の命令をすることは出来ません。

よって出社時間はギリギリだろうが余裕があろうが問題ありません。

しかし遅刻することは社会人として恥ずかしいことなので、遅刻することは絶対避けたいですね。

遅刻しても悪びれずに正当性を訴える人も居るようですが、例え1秒でも遅刻したら文句は言えません。素直に謝りましょう。

就業時間外についてはどう過ごそうが個人の自由ですが、就業時間内に会社のルールに従えないのは業務命令違反です。労使契約を結んで仕事をしているのですから就業時間内は上司の命令、指示に従って仕事をしなければなりません。

私は会社の言うことを聞かなくても良いと言っているわけでは有りません。

就業時間外は自分のルールに従い、就業時間内は会社のルールに従って仕事とプライベートを両立すべきだと訴えたいのです。

 

実際にギリギリに出社して注意された事例

会社にギリギリで出社して注意されたことがある方は多いと思います。

私自身も前の会社では毎日ギリギリに出社していました。

実際にギリギリといっても、終業時間に遅れは有りませんが、会社に30分以上も前に出社して掃除をするように強要されていました。

私は終業時間外なのに早く来て掃除をすることに意味を感じることができませんでした。

もちろん会社がキレイな状態が維持されることはとてもすばらしいことです。しかも掃除を社員がしているというのもとても良い事だと思います。

他にそんなことが出来る会社はなかなかありません。

しかしそれを労働時間外に行い、強制することは完全なコンプライアンス違反です。

仮に自主的に掃除をするために早く会社に来て掃除をしているのだとしても、掃除も労働です。

掃除をする時間も会社は給料を払わなければならないのです。

経営者からしたら、掃除のような利益を生まない労働に対して給料を払いたくないと言う方も居ます。

実際にそういう考えをした経営者がいるからブラック企業がいつまでもなくならないのです。

会社役員などの固定給の方は、是非とも率先して掃除をして働きやすい職場づくりをするべきかもしれません。

そんなことを思いつつも、会社の習慣として根付いている朝の掃除を一人だけ参加しないと、まわりから注意をされることが多く有ります。

上司からは、毎日のように『自分たちの会社を掃除するのは当たり前だから早く来て掃除しろ』と言われました。

ごもっともらしい【当たり前】ですが、一人が言う当たり前が、社会全体の【当たり前】ではないです。

一つの会社の中の【当たり前】は社会全体の【当たり前】ではないです。

そう思いながらも、会社の中で働いている以上は、会社の【偏った当たり前】が正当化されてしまいます。

私は最終的に会社を辞めるまでは【偏った当たり前】に従いながら働いていました。会社の流れに逆らいながら仕事をするのは正直言ってかなりシンドイです。

最終的には会社を辞めることになりましたが、私がどのように対処していたかを紹介します。

 

【対処法①】トラブルを避ける為に聞き流す

業務に影響するわけでなければシカトするのが一番です。

実際は人間関係と業務は切っても切れないので難しい問題ですが、立場の違う人同士での意見対立は基本的に解決出来ません。話し合ってもお互い違う考え方をしているので理解し合うことは難しいでしょう。お互いの意見をぶつけ合ってトラブルになるよりも、聞き流すことが懸命な判断です。

どうしても自分のポリシーを曲げたくないので思っていることを相手に伝えて納得してもらいたいと考える人もいますが、正直いって会社員で自分のポリシーを守って働くなんて不可能です。早い段階でポリシーを曲げるか、起業して自分の力で生きていくかのどっちかを選択しなければ体力が持ちません。

 

【対処方②】労働監督署に連絡する

時間外労働に対して起業を取り締まる為に労働監督署が存在します。

取り締まる機関が無ければブラック企業は野放しになるので、起業の労働条件、労働環境を取り締まる為に労働監督署があるのですが、労働監督署に動いててもらう為には証拠が必要となります。

今回で言うと就業時間よりも早い時間に出社を強要させられると言うことですが、どれくらい早い時間に出社させられるかなどを実名で告発しないと意味が有りません。匿名でも告発できるのですが、匿名で証拠となる情報が集まって異な場合は、労働監督署も動いてくれません。

労働監督署が動いてくれたとしても、労働監督署から誰が告発したか情報が漏れることはありませんが会社内では犯人探しが始まるでしょう。疑われるのは会社に不満を持っている人ですから自ずと誰が告発したか浮き彫りになります。

仮に告発後に改善されたとしても、経営者が変わるわけでも無いので新たな不満がでてくることは間違いないでしょう。

会社側と争っても正直あまりメリットはありません。争えば争うだけ自分が働きにくい環境になってしまうので会社に見切りをつけることをおススメします。

 

【対処法③】対処ではありませんが逃げるが勝ちと思い転職する

どうしても我慢できない場合や、実際にトラブルになってしまったと言う方は、我慢して続けるか会社を去るしか有りません。

『それだけで会社を辞めるなんて大袈裟すぎる』と思うかもしれませんが、会社に一つ不満を持っていると言うことは今後も会社に対して不満が増える可能性が多いです。

自分が働きたいと思っている理想の会社で働いている人でも、いつまで同じ体制が続くかわかりません。会社が変わらなくてもあなた自身の考え方が変わり、会社に不満を持つようになるかもしれません。

不満を我慢せずに会社と争うことも一つの手段ですが、あまりおススメできません。

私は会社と争うことを諦めて転職しました。

転職してからは出社時間に関してとやかく言われることはなくなりました。

世の中はこう言うものだと思って諦めずに自分にあった職場をみつけることは人生においてとても重要なことです。

12時間以上も仕事をしていると人生の半分は仕事に時間をささげることになるのです。

人生の半分もの時間を我慢して過ごすと考えると恐ろしくなります。

ストレス無く仕事する人生を選びませんか?

フレックス勤務の場合は出社時間について文句を言われることがなくなります。

会社で働き続ける限り、やりたいことが変わった場合は転職しないと解決できないケースが多いです。

いざ転職したいと思ったときにすぐ動ける準備はしておくべきです。

転職したい方はこちらで転職するための手順を紹介しています。

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結論はギリギリに出社は改善出来るが、無理なら転職も前向きな選択肢です

始業時間よりも早く来ることも、ギリギリに来ることも、ルールを守っていれば問題ありません。

ギリギリ出社を許さない風潮のある職場が嫌なら、フレックス制度がある企業で働けばそんなことはなくなります。

自分の考えと職場の考えが一致していないと、出社時間以外についてもギクシャクすることがおおいかもしれません。

 

結論としては、自分の考えと職場の考えが一致していると、とても働きやすく、一致していない場合は働きにくくなるのです。

もちろん、考えの不一致は転職しなくても、話合いや立場を尊重し合えることができれば、少しずつお互いを理解できるかもしれません。

 

時間の使い方については下記の記事も参考にしていただき、時間とは何か?について考えていただければ幸いです。

 

新入社員に時間の重要性を教育したい方はこちらで教育するポイントを紹介しています。

【遅刻しない新入社員を育てる方法】新入社員に時間の大切さを教えるポイント

この記事では遅刻をしても良いと言っているわけでは有りません。遅刻がいけない理由はこちらの記事にまとめてあります。

遅刻は何故いけないのでしょうか?他人の時間を奪うからです。

コンプライアンスについては↓の記事も参考にしてみて下さい。

働き方改革によりコンプライアンスが厳しくなることはメリットなのか?

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