今の若者はどうして時間に甘いのだろうか?時間を大切にしていないように思う行動ばかりしている。
今の新入社員とあなたの年齢差が大きいほど、常識と言う感覚が違うのです。
毎年頭を抱える新入社員教育について、今回は時間管理を重点にどう教育すべきか紹介します。
遅刻しない新入社員を育てる方法
新人教育はどの職場でも必要なスキルです。教育スキル身に付けておくことで、今後転職する際や、キャリア形成にも役に立ちます。
新入社員が入ってきたことを良いきっかけに、社会人として必要な教育スキルを身に着けましょう。
私は一度転職を経験しているものの、毎年新入社員の教育として、職場への導入教育、モラル教育を毎年任されています。
新入社員のときに『新入社員教育セミナー』を受講して新入社員はどうあるべきかを学びましたが、今の職場では外部の期間での『新入社員教育セミナー』の受講はありません。
私が教わったことを参考にして、毎年試行錯誤しながら新入社員教育をしています。
新入社員は最初の数日はしっかり時間を守っていたと思いきや、慣れてくると時間管理が甘くなり、遅刻しがちになるケースが多いです。
新入社員に時間を守らせる為には、時間と言うモノの本当の価値を教えてあげなければ何度注意しても時間管理に対する考え方が変わることはありません。
まずはどうして遅刻をしたり、時間管理がしっかりできていないかの理由を一度考えて見ましょう。
新入社員は時間の重要性を知らない
新入社員が時間の重要性を知らないのは、学生のころは時間を持て余していたことが原因になります。
学生同士の約束の中での遅刻と言うものは、相手の時間を奪うことにはなりますが、金額で見える損失は生まれません。
しかし社会に出て、仕事のなかで遅刻をすると会社に損失を与えます。本来仕事が出来た時間を無駄にしてしまうからです。
仕事時間内の時間管理が出来ていないと、自分の仕事でロスが生じます。最悪の場合、他人を巻き込むロスも生まれます。
何もわからないまま学生から社会人になるのですから、教えてあげなければわからないことは沢山あります。
社会人として仕事を任せられるようになってくると、時間がいくらあっても足りないことに気が付きます。
しかし、今まで時間管理が出来なかった新入社員は、自分だけではどう改善すればいいのかわかりません。
新入社員が時間管理を出来るようにするには、まず時間の重要性を教えなければなりません。
時間管理の重要性を認識させるポイント
- 仕事中は、仕事で手を動かしていても、手を止めていても同じ時間給が支給されます
- 他人を待たせると言うことは相手の人生を甘く見ている証拠です
- 自分の時間の価値と、上司、先輩の時間の価値は異なります
遅刻して他人を待たせると言うことは、相手に対してどれだけ損失を与えているかも理解させてあげましょう。
『教えなくても普通は仕事をしていく中で勝手に覚えるもの』と言う認識の方もいるかもしれませんが、新入社員にはハッキリ言わなければ伝わりません。
私は『これくらいなら言わなくても常識的に考えてわかってくれるだろう』と思って細かいことは注意しなかったこともありました。
しかし、実際は言ったことすら100%伝わっている状態ではありませんでした。
新入社員指導には根気が要ります。言えばわかると思って教育するほうが間違っています。
新入社員への教育担当者は、毎回理解しているかチェックをするべきです。
何故なら新入社員は理解していなくても『ハイ』と返事をするからです。質問の仕方や、話しの聞き方もわかっていないのです。
『今年の新入社員は全く使えない』と切り捨てずに、ゼロから教えるつもりで教育していきましょう。
話しが少し反れましたが、まずは時間の重要性をしっかり理解させましょう。
次に新入社員の仕事中の時間の価値と、先輩や上司の時間の価値は大きく違いがあることについて教えて上げましょう。
『時間の長さ』は平等でも、『時間の価値』は平等ではない
時間と言うものは、仕事をしていても、仕事をしていなくても同じように刻一刻と過ぎていくものです。
同じ時間の中でも、仕事をしている時間と、ボーっとしている時間では価値が違います。
この時間の価値の違いを新入社員に説明してあげなければ、時間を大切にすることはできないでしょう。
『時間を守れ!』『遅刻するな!』と何度言ってもわからない新入社員には『時間の価値』を説かなければ行動を変えることは出来ません。
時間の価値を理解させるポイント
- 誰にでも1日24時間と言う時間が与えられています
- 同じ時間働いても上司の方が給料が高いのは時間の価値の差
- 『時間の長さ』は平等だが『時間の価値』は不平等
- 『時間の価値』=給料
同じ時間を与えられても、成果を上げられる人と、成果を上げられない人では、時間の価値が全く違います。
時間はお金でもあるが、時間は命である
ここまでで、時間の価値について説明したので、時間がお金にもなり得るということは理解していただいたと思います。
ここからが本題のようなもので、『時間は命である』ということが理解できると、時間に対する考え方がガラッと変わえることができるのです。
当たり前のことですが、人生には終わりがあります。
人生とは何か?哲学的な質問ではありますが、人生とは物理的に言えば人の有する時間なのです。
人生に終わりがあると言うことは、自分の自由に使える時間にも終わりが有るのです。
限りある時間の中で生きている私たちにとって『時間は命』なのです。
限りある時間のなかで成長し、価値を見出していくために新入社員へ『時間は命である』ことを教えてあげてください。
新入社員に時間について教える方法
- 遅刻しない新入社員を育てるにはどうすれば良いか
- 新入社員は時間の価値を知らない
- 時間は平等でも時間の価値は平等ではない
- 時間はお金でもあるが、時間は命である
- 教育スキル身に付けておくことは転職や、キャリア形成にも約に立つ
新入社員に時間の重要性を理解させることは、今後の仕事に大きく影響していきます。
新入社員を教育することは、自分の成長にも繋がるので根気良く教育していきましょう。
人を育てるのは重要なスキルです。
転職時のアピール材料にもなるので、新入社員から逃げずに取り組みましょう。
転職時のアピール方法はこちらで紹介しています。