ブラック企業で長時間労働している人は、毎日こう思います。
私自身がブラック企業で長時間残業していたときにそう思っていました。
この記事では、ブラック企業で長時間残業から脱却していくかを紹介します。
目次
ブラック企業で残業時間を減らしていくのは難しい
ブラック企業では残業時間を減らそうと努力しても報われないことが多いです。
何故ならば会社全体がブラックな体質の為、自分一人が残業を減らすことをすると反感を買うことになるからです。
業務を効率化して、残業をせずに仕事が出来るようになったとしても『アイツは定時で帰れるくらいの仕事しかしていない』と評価されてより多くの仕事を任されることになりかねません。
せっかく自分が努力して残業を減らすことに成功しても、仕事が増えてしまうと残業をすることになります。
個人の努力だけでは残業が無くならないので、残業時間を減らしたいと思うなら、まわりの残業への意識を変えなけれななりません。
しかし、ブラックな労働が染みついた環境で意識改革をしていくことは簡単ではありません。
意識改革に努力するくらいなら、転職活動に時間を割いて働きやすい職場に転職することが有効的です。
どんな会社がブラック企業か?
基本的には労働時間は週で40時間と労働基準法で決まっています。
しかし、36協定で原則月45時間まで、条件付で80時間を1年で6回までの残業が認められています。
この残業時間を守っていることと、残業した分の給料が支払われていれば一般的にはブラック企業ではありません。
しかし、毎月ギリギリの残業時間を強いられるような職場では、合法だったとしてもブラック企業企業と呼んでも良いと個人的には思います。
何故ブラック企業は長時間残業を強いられるのか?
ブラック企業で長時間残業が蔓延しているのは、経営難が原因の一つです。
本来は決められた時間内で仕事が終わるだけの人員を雇えば良いのですが、中小企業には人員を余裕を持って雇えるだけの余裕はありません。
そして、残業代についても、同じことが言えます。
残業代を満額払えるほどの余裕が会社にはないため、ブラック企業は残業代を支払わずに社員にサービス残業をさせているのです。
ブラック企業で毎日長時間残業した実体験
いくらブラック企業だったといっても、もちろん入社初日から残業があったわけではありません。
残業時間が少しずつ長くなり、休日出勤が少しずつ増えていったのです。
まさか入社当時はそんなに働かなければならなくなるとは思いもしませんでした。
しかし、入社2日目でブラック企業に入社してしまったと言うことに気付いたのです。
ブラック企業だと気付いた理由は、朝礼で報告している稼働時間が、どの機械も12時間近くか、それ以上だったのです。
稼働時間がおかしいと思ったので、先輩に聞いてみると、残業がかなり多い会社と言うことがわかり絶望しました。
入社前の理想と現実があまりにもギャップがありすぎました。
入社前の理想と現実のギャップ
- 理想
- 定時で帰れる日もある
- 土日は休み
- 週末は仕事終わりに飲みに行く
- 社員がやりがいを持って仕事している
- 明るい職場の雰囲気
-
- 現実
- 毎日残業で定時で帰れる日は無い
- 土日も仕事
- 週末は忙しくて遅くまで残業
- 社員全員が社蓄
- 忙しすぎて雰囲気が悪い
就業時間は朝8時から午前1時半までが当たり前でした
実際に1時半より早く帰ることの方が少なく、2時、3時まで仕事をするのも全然珍しく有りませんでした。ひどいときは3日間くらい会社に引きこもることもありました。
それだけ毎日残業をしていても時間外手当は40時間までしか貰えていませんでした。
そんな生活考えられないと言う人も居るかもしれませんが事実です。
ブラック企業のイカれた常識
- 午前様まで仕事をするのが当たり前
- 20時よりも早く帰れることはない
- いくら働いても40時間分の残業手当しかもらえない
- 休日出勤手当てなど存在しない
- 仕事が終わらなければ帰れない
ブラック企業で残業時間が増える理由
高卒で新入社員として入社し、4月いっぱいは毎日定時で帰り、ゴールデンウィークも休日出勤はありませんでした。
5月から19時ごろまで毎日残業が始まりました。
当時設計部署に私の3年先輩の女性社員がいて、基本的には、先輩社員よりも早く帰る日々が続きました。
8月の夏季休暇を皮切りに、休日出勤も増えていきました。
このころから設計としての業務が少しづつ任され始めたのです。
入社して1年経つころには、女性の先輩のほうが早く帰るようになり、毎日21時ころ帰るのが通常通りになり、土曜日も出勤するのが当たり前で、休みは日曜のみと言う生活リズムが出来つつありました。
ブラック企業は休日出勤も当たり前
毎週、毎週土曜日に出勤するのが嫌になり、金曜日に残業として夜中や、朝方まで仕事をして休日を確保するようになっていきました。この行動がそもそもの間違いでした。
ある日、朝方まで仕事をしても終わらず、昼過ぎまで残ることがありました。そうして、仕事量が増えるに連れて土曜日の昼過ぎまで通すことも多くなりました。
やがて、土曜日でも終わらせることが出来ず、月曜まで仕事を持ち越してしまい、月曜日にいつもよりも多めに残業する羽目になってしまいました。あとはこの悪循環で、どんどん働く時間が長くなっていきます。
ブラック企業の負のサイクル
↓
帰って少しでも寝ないと次の日に仕事が出来なくなる
↓
次の日も仕事が終わらない
↓
仕事が終わらないから帰れない
↓
帰って少しでも寝ないと次の日に仕事が出来なくなる
↓
また今日も帰れない
↓
。。。
こんな毎日を延々と繰り返していました。
最初は仕事が残ってても帰れと言われていました。
しかし私は上司と仲が悪く、素直に受け止められませんでした。
事実、仕事を残して帰ったところで誰も助けてくれませんでしたし、早く帰ることは何の解決にもなりませんでした。
そこで意地になって少しでも仕事を終わらせようとしていましたが報われることはありません。
大型連休もまともに休めたことなど、初めてのゴールデンウィークだけでした。それ以降は大型連休なんて存在しませんでした。
ブラック企業で長時間残業をやる必要はあるのか?
何故私がそこまで仕事をしなければならなかったと言うと、単純に意地を張っていただけでした。
上司と馬が合わず、出来ない、わからないと言うのが嫌で全部自力でやっていました。
上司は嫌いでしたが、業務内容自体は嫌いではありませんでした。嫌な仕事でそれだけ残業していたら、それこそ精神病になるレベルだったと思いますが、幸い仕事が好きだったので、体調も、精神も崩さずに仕事を続けることが出来ました。
しかし、いくら仕事が嫌いじゃないと言っても、さすがに働きすぎでした。残業時間も40時間しか出ないのに対して3倍、4倍の残業時間分働いていては不満が無いわけがありません。
そもそも仕事が終わらないことは上司のマネジメントに問題があるのです。
ブラック企業では仕事を終わらないことを個人の責任にしていますが、全くそんなことはありません。
今だから言えますが、長時間残業をしなければならないような管理体制のブラック企業で長時間残業なんてする必要は無いです。
私がブラック企業で長時間残業を辞められなかった理由
今だから仕事が終わらない理由を上司のマネジメントに問題があると考えられますが、当時は自分の能力が低いことが原因だと思っていました。
正直言って、世間知らずだったと思います。
仮に転職しても同じようにブラック企業で長時間残業をしてしまうのではないかと思うと転職にも踏み切れませんでした。
実際にお客さんや、協力会社から夜中や休日に連絡が来ることも多かったので世の中はブラック企業が多いことを感じていました。
ブラック企業をすぐに辞めなかった理由
- 最低3年は続けなければ身に付くものが無いと思った
- 転職先がブラック企業の可能性もあるので踏み切れなかった
- 転職に割く時間が無かった
- 転職に関する情報を持っていなかった
- 何の爪痕も残さずに辞めたくないと言う意地
しかし、年末年始の連休でもとても終わらない量の仕事を抱えたまま大晦日を過ごし、完全に燃え尽きて転職を決意しました。
恥ずかしい話しですが、本当に仕事がどうでも良くなり、年始初日の仕事初めの日に無断欠勤をしました。
もうこのまま会社に行かなくても良いかなとも思いましたが、後輩が居る立場だったので、さすがに二日目からは出社し、会社を辞める意思を伝えて残っていた仕事を部署内で割り振りしてなんとか終わらせることが出来ました。
どうすればブラック企業から転職出来るか?
ブラック企業から転職するためには働きながら転職活動をすることをオススメします。
私自身は、働きながらハローワークに通ったり転職サービスを活用しました。
ハローワークに通うことは、多忙を極めているブラック企業勤務ではハードルが高いです。
転職サイトや転職エージェントを利用すれば、空いた時間で転職活動をすることが出来るので、ブラック企業で忙しくても転職活動を継続することが出来ます。
残業で忙しい中で自分一人の力では限界があるので、転職エージェントを使うこと、時間がなくても希望の転職先見つけることが出来ます。
当時ブラック企業で働いていた私も転職エージェントを使うべきだったと今更ながら思います。
転職エージェントについては↓の記事で紹介しています。
転職先をブラック企業にしない為にはエージェントを利用すべき
ブラック企業から、ブラック企業へ転職する人は実は珍しくありません。
経験を活かして、同じ職種、同じような環境へ転職すると失敗するケースが多いです。
中小企業に転職する場合は、転職先がブラック企業かどうかを充分に調べなければ転職してから後悔することになります。
後悔しない為にも、転職エージェントから転職先の情報を教えてもらい、失敗のリスクを下げましょう。
転職出来ないと思っている人はどうするべきか?
自分には特別なスキルもないので、転職は出来ないと思っている人こと、転職エージェントを利用してください。
転職サイトは自分で求人を探すことからスタートするので、良い求人がみつからないと『自分は転職出来ない』と思って転職活動が停滞してしまします。
転職エージェントを利用すれば、自分がどんなところに転職することが出来るがエージェントが紹介してくれるため、転職活動がスムーズに進みます。
転職すれば毎日定時で帰れる?
実際にほぼ残業が無いという会社は存在します。
あなたが毎日定時で帰れるようになった日には、どのような時間を過ごしますか?
定時で帰宅後の過ごし方
- 家族と夕飯を楽しく食べる
- 子供と一緒にお風呂で遊ぶ
- 読書をして自己啓発をする
- ゲームをして好きな時間を過ごす
事業内容と会社の規模で売り上げや、利益はある程度は決まってしまうことがおおいです。
毎日定時で帰れて人並みに給料をもらえている人は効率の良いビジネスを行っている会社と言えます。
実はブラック企業の残業が嫌で転職した人は、またブラック企業へ転職することが多いそうです。
原因は、転職先についてよく知らないまま転職してしまうことです。
転職するためには時間が必要なのですが、ブラック企業で残業に追われたまま転職活動をすると失敗してしまうのです。
転職を成功させて、二度とブラック企業で働かないようにするには転職するための情報を持っておく必要があります。
ブラック企業の長時間勤務【まとめ】
入社した会社がブラック企業だった場合はすぐにでも転職をする準備をしておく必要があります。
すぐに転職をしないとしても、事前に情報を持っていないといざ転職しようと思ったときのスタートが遅れてしまいます。
事前準備をしていれば、おそらく2~3ヶ月で転職できると思いますが、私の場合は、転職するまで半年ほど時間がかかりました。
私が転職まで6ヶ月もの時間がかかった理由も見て頂けると参考になるかと思います。
ブラック企業で働き続けるよりも、自分のやりたい仕事を見つけて仕事を楽しみましょう。