わからないことを聞くのが苦手なら考えること、聞くこと、話すことを身に付けなければならなりません
既に学生経験の中で身に付けている人もいますが、年の離れた上司や先輩とコミニュケーションが上手く取れなかったり、人任せで自分の意見を持たない新入社員が増えているように感じます。
毎年新入社員を教育している経験から、業務を覚える前に新入社員に身に付けてもらいたいことを紹介します。
考えるとは?
ここで言う『考える』と言うレベルですが、自分で答えを出す努力をすることです。
新入社員でわからないことが多く、始めは色々質問しながら覚えていくのですが、全部教えてもらうのではなく自分で考えることが重要です。
自分の頭で考えるクセを新入社員のうちから出来ていないと、頭を使わない社員になってしまいます。
新入社員が勝手な行動をするのは考えていない証拠です。
考えたならばどうすべきか上司、先輩に相談してから行動するものです。
まずは自分ひとりで『考える』と言うことのみを行い、『行動』する前には必ず相談、連絡はさせなければなりません。
聞くとは?
ここで言う人の話をよく聞くこととは、相手が本当に思っていることを読むことです。
この人が言いたいことはなんだろうと考えて聞かなければなりません。
普通の人間は思っていることを100%言うことは出来ません。
80%程度のことしか口にして説明することが出来ないので、聞き手は70%程度しか理解できません。そこで、相手が本当に求めているこは何なのかを考えて聞くことが大切です。
言われっぱなしでは無く、『こういうことですか?』『ここまではわかりましたが、ここだけわかりませんでした』と、自分の理解度を相手に伝えなければなりません。
ただ相打ちを打ちながらずっと聞いていると、相手は『興味が無いのか?』『本当にわかっているのか?』と不信感を抱きます。
話すこととは?
新入社員は年上の人と話すのが慣れていないので、気を遣ってあまり話せない人が多いです。
相手に失礼ないようにと思うかもしれませんが、どんどん話さないといつまでたっても慣れません。
年齢差のギャップがありますが、早めにギャップを埋めておくのがベストです。
新入社員のうちはたいていの失敗は許されます。許されるうちにどんどん失敗して覚えていくしかないのです。
自分の意見、思っていることは言えるようにならなければなりません。
言わなければならないことを言わずに怒られると言うことが毎年あります。
自分のアピールすべきことはしっかりアピールしなければなりませんし、失敗したときの理由もしっかりいえなければなりません。
子供じゃないので自分のことはしっかり自分で言えるようにしましょう。
コミュニケーションをとることが苦手な新入社員が多いです。
仕事を覚える前に社会人としての最低限のコミュニケーションスキルを身に付けるべきでしょう。
新入社員が1年目で仕事を覚えるのは難しいです。職場の雰囲気、仕事のおおまかな流れをつかめるようにすることが重要です。
出来る社員と出来ない社員の境
新入社員は一日も仕事を覚えたいと思っている子が多いですが、まずはしっかりとした基礎を固めることが大事です。
新入社員に期待されていること
- 素直さ
- 職場に慣れる
- 職場の人の名前を覚える
- 他部署の人にも名前を覚えてもらう
- 掃除
- 報告、連絡、相談
新入社員に期待されていないこと
- 即戦力
- 業務改善
- 時短
- 効率化
- 成績
素直さが一番重要です。新入社員に限らず、人からモノの教えを乞うときは素直に受け止められなければ教えてもらうことは出来ません。
逆に今度は、新入社員が会社に期待していること、期待していないことを紹介します。
会社に期待していること
- 仕事を教えてくれる優しい先輩
- OJT
- 高い給料
- プライベートの時間確保
- 丁寧な指導
会社に期待していないこと
- 見て覚えろと言う職人気質
- 勉強会、講習会、研修
- 残業、休日出勤
- 時間外の会社からの電話
- 理不尽な説教
新入社員は仕事の成果は期待されていませんが、それでも新入社員のなかでも、評判が良い子と悪い子がいます。
評判の良い新入社員
- 声が大きい
- 挨拶ができる
- 気が利く
- 言われたことをすぐ行動に移す
- 少しだけ自分に自身を持っている
評判の悪い新入社員
- 挨拶が出来ない
- 会話のキャッチボールが出来ない
- 謙虚すぎる
- 自信過剰
- 作業が雑
新入社員の教育はとても根気がいります。
教育する際にはポイントがあります。
新入社員へ教えるポイント
- 丁寧に教える
- 仏の顔も5度まで
- 褒める
- 適度に注意する
しつこいほど丁寧に教えないと理解してもらえない
仏の顔も5度まで 1回でわかってくれると思わないほういいです。2回、3回言っても行動出来ない新入社員が多いです。最初から5回言わないとわかってくれないと思って指導しましょう。
褒めることでもないことでも、仕事が出来たら褒めてあげるとモチベーション確保につながります。新入社員は仕事が出来なくても、不満は多く持ちます。
新入社員が教わるポイント
- 教えてもらった事を確認する
- わからないことはタイミングを見て質問
- ハキハキ話す
教えてもらっことは確認する 先輩から説明してもらったら、『ハイ、わかりました。』ではなく。『○○と言うことですよね?』と言うような一言があると、先輩も『コイツわかってくれてるな』と思い、教え外があります。逆に、返事のみだと『本当にわかって聞いているのか?』と不安になります。
わからないことはタイミングを見て質問
新入社員、指導する先輩ともに、信頼される人間になる為にはしっかりポイントを抑えていなければなりません。
職場で信頼を得るポイント
- 仕事を始める前に事前確認をする
- 仕事の中間報告が出来る
- 期限前に仕事を完了させる
- 不安なことは相談する
- 自分の考えを話せる
- 失敗を認める
- 仕事が丁寧
まとめ
- 新入社員には『考える』『聞く』『話す』を身に付けさせる
- 新入社員は、自分が求められていることを理解する
- 指導者は新入社員が求めていることを理解する
- 評判の良い新入社員の特徴
- 新入社員教育時のポイント
新入社員に教育する為には新入社員の気持ちを理解すべきですし、新入社員も、指導者の気持ちを考えることが必要です。
新入社員のうちしか学べないこと、身に付けられないことが存在します。新入社員、指導者ともに成長できるような体制を構築することが職場のスキルアップに繋がります。