

「大企業だから引き止めが凄そう」「手続きが複雑なのでは?」と足踏みしていましたが、正しい手順を踏めば、最短1か月半で、トラブルなく自由な時間を手に入れることができます。
この記事では、私が実際に大企業を退職した際の声生の実体験をもとに、円滑に退職するための12ステップと、強引な引き止めを切り抜ける回答例を全公開します。
読み終える頃には、あなたの退職に向けたモヤモヤが解消され、次の一歩を自信を持って踏み出せるはずです。
大企業を辞める手順と体験談
大企業を退職手順と実体験を紹介していきます。
大企業だからと言っても辞める手順は大きく変わりませんが、実体験を元にまとめていきたいと思います。
どの企業でも同じになるとは限りませんが、似たような手順が退職には必要になります。
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直属の上司へ意思表示(最重要!)
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上司との個別面談
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元上司を交えた複数人面談
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部長面談
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書類(退職願・面談シート)作成
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人事・保険代理店との面談
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業務引き継ぎ
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個別挨拶
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最終日の部内挨拶
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挨拶メール送信
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備品(社員証・保険証)返却
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退職完了!
12ステップを踏んで、退職するまで1か月半をかかりました。
退職時は2か月程度を見ておくと、有給消化も含めてスムーズに退職が出来ると思います。
1.直属の上司へ意思表示:最初の一歩が重要です
どの会社でも辞める為の第一歩は上司に退職の意志を伝えることです。
直属の上司に一番初め最初に伝えましょう。
職場の組織によって呼び方は変わると思いますが、あなたの仕事を管理している身近な上司に伝えましょう。
退職の決定権を持っていない上司だとしても、円滑に退職の手続きを進めるには身近な上司に一番初めに伝えるのが余計なトラブルを避けることに繋がります。
必ず「直属の上司」から。人事に先に行くのは「宣戦布告」と同じ
上司より先に人事に退職の相談をするケースを耳にしますが、上司に先に伝えるのがベターです。
大企業ほど「メンツ」と「順序」を重視するからです。上司を飛び越えて人事に伝えると、上司の管理能力不足を会社に露呈させる形になり、相手のプライドを深く傷つけます。
もし先に人事へ話が伝わると、部長や人事から上司へ「〇〇さんが辞めるって聞いてるけど?」と確認が入ります。
自分の知らないところで部下の退職が進んでいると知った上司は、協力者ではなく、感情的に退職を妨害する「敵」に変わってしまうリスクがあります。
円満退職の極意は、直属の上司が退職手続きの協力者となってもらうことです。
そのためには、最初に自分を頼ってくれたという「誠実さの形」を見せることが不可欠です。
退職の意思表示は「密室」と「アポイント」が重要
周りに人がいる状況で切り出すのは、噂の拡散を招き、上司の動揺を誘うため絶対に避けてください。
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アポイントの取り方: いきなり本題を切り出すのではなく、チャットやメールで「今後のキャリアについてご相談したいお話があるのですが、本日30分ほどお時間をいただけないでしょうか」と予約を入れましょう。
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現場のリアリティ: 私の場合、あえて上司が少し落ち着く「週の後半の夕方」を狙いました。忙しい月曜の朝などに切り出すと、上司の余裕のなさが「強い引き止め」や「怒り」に繋がりやすいからです。
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場所の確保: 「相談」という形をとることで、会議室などの二人きりになれる閉鎖空間へ上司を誘導してください。
2.上司と面談をする
意思を伝えた後に待っているのが、1時間にも及ぶ個別面談です。「大企業だからスマートに辞めさせてくれるだろう」という期待は捨ててください。上司も組織を守るために必死です。
大切なのは、「改善できる不満」を漏らさず、「決定事項」として淡々と答えることです。
大企業、中小企業に関係なく引止めが強引かは上司の性格によるものですが。。。。
それでは、私が上司との面談で聞かれた全7項目への回答を一覧表で紹介します。
回答例と注意点も紹介しているので、是非とも参考にしてみてください。
【面談を乗り切るポイント①】今の会社では解決できない理由を貫く
上司との面談で聞かれる7項目への回答テンプレートを用意しました。
| 上司からの質問 | 突破する「極意」の回答例 | 注意点・NG行動 |
|---|---|---|
| なぜ退職するのか? | 「今の会社では絶対にできない挑戦をしたい」 | 待遇や人間関係への不満はNG。改善案を出され引き止められます。 |
| 条件次第で残れるか? | 「転職先も決まっており、気持ちは変わりません」 | カウンターオファー(甘い誘惑)は断る。口約束で終わるリスク大。 |
| いつから考えた? | 「半年以上前から、じっくりと考え抜きました」 | 短絡的な決断だと思わせない。迷いを見せると付け込まれます。 |
| 転職先は決まってる? | 「はい、決まっています」 | 社名は絶対に言わないこと。 比較されて批判される隙を与えます。 |
| 家族は賛成してる? | 「はい、全力で応援してくれています」 | 家族の不安を口にすると「説得できる」と思われます。 |
| もったいないのでは? | 「そう言っていただける環境で働けたことに感謝します」 | 迷いを見せず、感謝に変換してシャットアウトしましょう。 |
| なぜ事前に相談せず? | 「申し訳ございません。決意を固めるまで自分一人で考えたかったので」 | 信頼していないから、とは言わず「謝罪」で逃げ切るのが正解。 |
退職したい理由や、転職活動状況について確認と引き留めがメインでした。
この質問はどの企業、どの上司も同じようなことを退職時に聞かれると思います。
退職時に確認される項目を事前に知っておけば、ゆとりを持った気持ちで上司の引止めに対応できると思います。
【警告】カウンターオファー(好条件の提示)の正体
引き止め時に提示される「希望部署への異動」や「年収アップ」といった好条件。これを「カウンターオファー」と呼びます。
しかし、引き止めるための「その場しのぎ」の口約束であることが多いです。
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現実: 大企業の異動は人事が決めるもので、現場の上司に確実な権限はありません。
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極意: 提示された条件が魅力的でも、一度退職を口にした以上、社内での「忠誠心への疑念」は消えません。転職先が決まっているなら、迷わず次のステージへ進むことをお勧めします。
転職先が決まっており、絶対退職すると決めた人はカウンターオファーを聞き入れる必要はありません。
もし「条件次第では残っても良い」と考えるなら
今すぐ辞める必要がなく、提示された条件がどうしても魅力的で残る選択をする場合は、以下の「防衛策」をとることをお勧めします。
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退職猶予期間を設ける: 「3ヶ月以内に異動が実現しなければ、予定通り退職する」と、明確な期限を上司と合意する。
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証拠を残す: 口約束で終わらせず、面談の議事録やメールで「合意した条件」を残しておく。
今すぐ退職する必要がなく、条件次第では残っても良いと考える人は、退職猶予期間を設けるのも間違いではないと思います。
あなたの「決断の軸」を再確認しよう
カウンターオファーを受けて残ったとしても、結局「根本的な不満(会社の体質など)」が解消されず、半年後にまた転職活動を始める人は少なくありません。
「なぜ自分は辞めようと思ったのか?」という原点に立ち返り、その場しのぎの条件に惑わされないことが、納得感のあるキャリア選択の極意です。
【実体験】「なぜこの会社に入ったんだ?」への反論
面談中、私は上司から「じゃあなぜうちの会社に入社したんだ?」と詰められ、言葉に詰まってしまいました。
これは、退職者の罪悪感を刺激し、過去の選択を否定させることで「今の決断も間違っている」と思わせる、意地の悪い上司がよく使う心理的な手法です。
この質問には「まともに答えない」のが正解です
相手がこの質問をしてくる時点で、論理的な話し合いではなく「感情的な攻撃」にフェーズが変わっています。
ここで本心を語る必要はありません。
この手の質問をしてくる時点で、かなり感情的になっているのが理解してもらえると思います。
相手の感情に左右されずに、こちらは冷静に対応することもポイントの一つです。
どう答えても、引き止めの「材料」にされるだけだから
例えば、本心からこう伝えたとします。
「入社時は業務内容に惹かれましたが、進める中で新たな課題が見つかり、それは社外でしか解決できないと判断しました」
一見、論理的な回答ですが、感情的になっている上司はこれを逆手に取ります。「その課題ならうちでもできる」と言う口約束をされたり、「入社時の志は嘘だったのか」など、さらなる追及を招くだけです。
相手を刺激しない「かわし」のテクニック
感情的な相手を説得しようとするのは時間の無駄です。私はあえて明言を避け、以下のように対応しました。
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「ご期待に沿えず、申し訳ございません」と謝罪に徹する
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「入社当時の想いは大切にしていますが、今は次のステップへ進む決意が固まっています」と、過去ではなく「今の決断」の話にすり替える
余計な情報を与えなければ、相手は攻めどころを失います。
あなたの目的は「勝つこと」ではなく「辞めること」
上司との論戦に勝つ必要はありません。相手の感情に左右されず、冷静に「もう決まったことです」という空気を作り出すことが、最短で自由を手に入れる極意です。
3.上司+元上司+元上司での面談:多勢に無勢の「包囲網」を突破する
直属の上司との面談を終えた後、大企業ならではの「特殊な面談」が設定されることがあります。私の場合は、現上司に加えて、かつてお世話になった歴代の「元上司」2人が同席する1対3の面談でした。
上司が1~2年程で変わっていたため、元上司も交えて面談の機会がありました。
これは会社ならではの手続きと言うよりは、上司の判断で実施することになりました。
リモート会議+対面で1時間の面談をしました。
自分だけでは引き留めが難しいと思い、増員体制での引き留めの場を設定されたということです。
「情」に流されず、「感謝」を「決意」の補強に使う
歴代の上司が並ぶと、まるで恩を仇で返すような罪悪感に襲われますが、ここでの態度は一貫して「感謝しつつも、決定は変えない」に絞ってください。
会社側が「元上司」を投入してくるのは、あなたの性格や弱点を知っている人物を当てることで、心理的な揺さぶりをかけて退職を引き止めるためです。
ここで少しでも迷いを見せると、「もう一度考え直してくれないか」という無限ループに引きずり込まれます。
【極意】「一貫性」こそが最大の武器
複数人での面談で最も危険なのは、人によって言うことを変えてしまうことです。
リモートと対面を組み合わせた1時間の面談でしたが、誰から何を言われても「直属の上司に伝えた理由」と同じことを繰り返し伝えました。
相手に「何を言っても無駄だ」と思わせることが、この面談を終わらせる唯一の方法です。
4.部長と面談
退職にあたり、上司承認が必要なため、部長との面談の機会があります。
直属の上司から事前に話が伝わっているので、引き止められることはありませんでした。
今後も同じようなことを防ぐため、何が不満だったのかを確認されました。
会社のルールで退職手続きの書類に部長が記入する項目がある為、書類作成の為の面談のようなものでした。
退職時に上位との面談が必要かは会社によって違いがあります。
5.退職願いと退職面談シートを作成
会社を退職するための手続きとして、所定のフォーマットの退職願いと退職面談シートを人事部へ提出する必要がありました。
退職届には退職理由の記入欄がありますが『一身上の都合』で問題ありません。

6.人事と面談+保険代理店との面談
退職願いが人事に届いてから人事との面談がありました。
人事の面談は引き留めの為ではなく、退職手続きの為の面談でした。
退職日は既に決まっているため、退職前に渡すものと、退職後に渡される書類についての説明でした。
追加で、会社の団体保険に加入していたため、退職後の手続きについても併せて説明がありました。
7.業務の引き継ぎ
退職日も決まったため、退職後に職場に迷惑が掛からないよう引き継ぎをします。
不足しているところがあるかもしれませんが、完璧な引き継ぎをしようとしても現実は難しいです。
可能な限り、自分が退職後に職場の仲間が困らないように配慮しましょう。
8.親しい人に個別で退職のあいさつ
親しい人へお世話になった挨拶をします。
必須ではありませんので、お礼を言いたい人がいればしっかり挨拶をしましょう。
仕事だけの関係で、退職前にわざわざ挨拶したくない場合は無理に挨拶に出向く必要はないかと思います。
但し、職場を辞めてもプライベートで会う可能性がある人がいる場合は、後腐れがないように挨拶しておくのをオススメします。
9.退職日に部全体への退職のあいさつ
最終出社日に部内全体へのあいさつがありました。
入社後にどのような仕事をしてきて、どのようなことを学べたかを簡単に話しました。
全員に対してお礼を言う場だと思いますので、最後は『ありがとうございました』で締めれば長々と挨拶しなくても良いと思っています。
人前で話すのが緊張する人は何を言うかをしっかり覚えておいた方が良いでしょう。
退職者側にとっては緊張する場面ですが、見送る立場の人はあまり真剣に聞いていないと思いますので、そんなに難しい挨拶は不要です。
10.お世話になった人へあいさつメールの送信
退職のあいさつメールの必須ではありません。
最後に送信して退職するため、返信を見ることもないので深く考えすぎなくても大丈夫です。
お世話になったと思う人に対してBCCでメールを送付するのをオススメします。
宛先が見えても問題ありませんが、BCCで宛先が見えないようになっていた方が面倒事が避けられると思います。
ネットで例文を調べると、例文が出てきますのでコピペでOKです。
お世話になった人に直接お礼を言えなかった場合は個別でメールを送っても良いと思います。
11.社員証と保険証を社内便で人事に送付
最終出社日に社内便で保健証と社員証を送付しました。
手渡しする場合もあるかもしれませんが、私の場合は社内便封筒に入れて社内便BOXに投函するだけでした。
返却するだけですが、忘れてしまうと後で郵送することになります。
返し忘れがないように注意しましょう。
12.退職
晴れて退職です。
退職日を迎えると案外サッパリ会社って辞めれるんだなぁと実感します。
退職で苦労するのは最初の引き止めだけですので、なんとか引き留めをクリアしていきましょう。
まとめ
率直な感想は大企業だから簡単に辞めれるわけではなかったことには驚きました。
しかし、引き留めがめんどうに感じるかどうかは上司の人間性に関わるので、企業規模は関係無いのも事実です。
退職は上司の人事考課に悪影響を与えるため、自分の評価を下げないために強引に引き留めようとするケースもあります。
退職の手順や準備書類の有無も企業ごとに異なりますが、退職の第一歩は上司に退職を伝えることから始まるのは変わりありません。
直近で退職を考えている人は是非とも参考にしていただければと思います。
直近ではないけど退職を検討している人は転職活動を始めてみましょう。
退職したいと考えていても、転職先が決まらないまま退職するのはリスクがあります。
転職活動をどうやって進めれば悩んでいる日は下記の記事を参考にしてみてください。
これから転職活動をする人へ転職ロードマップを紹介【これを読めば転職までの手順が完全に理解出来ます】